日曜日に京都大学にジェーン・グドール博士の講演を聞きに行った。 テーマは野生動物と人間たちの共生について。 今騒がれている環境のこと。 自然に一番近い動物たち、一番最初にダメージを受けてしまう生き物たちへ私たちがこれからやるべきことを博士含め霊長類ヒト科四属(オランウータン、ゴリラ、チンパンジー、ヒト)をそれぞれ研究している研究者の方四名がわかりやすく講演してくれました。
私は最近ジェーン博士のことを知った。 彼女はチンパンジーのフィールド研究にてアフリカ、ゴンベの森で画期的な成果をあげつつけた素晴らしい人。 みんながもう当たり前のように知っているチンパンジーが道具を使って何かを採集したり、食べたりするのをはじめて立証した人です。 七十を過ぎた今でもその凛とした姿勢や元気は変わりませんでした。 彼女のどこからそんなエネルギーがくるのか? 講演の最中に穏やかな彼女から突然発せられるチンパンジーの鳴きまね。
生き生きしていた。とてもやさしい声で話すのに、チンパンジーの鳴き声をだす時はマイクもいらないくらい大きな声だった。
イギリスに生まれ動物好きだった彼女が森に入ったのは、私と同い年の時。当時はまだ未開に近かっただろうアフリカの森に入った女性。 そこで何年も森を歩き回り、いろんな危険にも耐え、チンパンジーだけを追いかけ、必死に理解しようとした姿が講演中私の頭をずっとよぎっていた。
彼女は今、野生動物たちを攻めたてている森林伐採や密猟をくいとめるために、日夜努力している。
チンパンジーにたくさんの事を教えてもらった。と話していた。
それがエネルギーなのかもしれない。
そのエネルギーを確かに私も感じていた。
野生であった動物は今希少になる動物になっている。 身にしみてくる1日だった。
写真は京都大学の西部講堂。
今はボロボロになっていたけど学生運動全盛時やロックコンサートなどかなり密接な場所だったと話を聞いた。 こちらも希少。
