見てまいりました。
最近宣伝しまくっているマイブルーベリーナイツ。
いわずと知れたウォン・カー・ウェイ監督最新作です。
撮り方がやはり、きれい。カット割など。
音楽が良い。
ジュード・ロウにフォーリンラブ。
以上の三点がぐっときました。
あとは、関係の終わった一組のカップルの話もぐっときました。
主な男優さんがジュードさんとデイヴィットさん二人でしたが、この二人がよかった。
ノラジョーンズの映画か?と最初は思ったけど、この二男優の映画だったのでは?
みんな主人公で脇役でした。
ジュードさんの魅力がすごく伝わった。
30すぎて男性になりつつあるといったような、でもまだ!といったようななんとも言えないセクシー
と脆さ。 まっとうな考えのできる男の魅力をみせつけられた。。
でもどこか動物的である。でも本当にまっとうなんです。
命短し恋せよ乙女。。
なんでしょう。 ジュードといるときのカットのノラさんは本当にかわいかった。
やはり女は好きな男と一緒にいて、そして愛されているという事が必要なんでしょう。
たまに恋している女の子で、私からみてもかわいくて抱きしめたくなる!みたいな子います。
素敵な恋をするべきでしょう。
彼と一緒にいる時の自分を愛せたら、また素敵なんでしょう。
結局は自分次第。
だからほんとうはyour blueberry なんだけど my blueberry なのかな?
と、余談ではありますが、私はそう感じました。
そして、ジュード・ロウさんにフォーリンラヴなワケでございます。
言わずと知れた山田洋次監督の作品です。
主演は高倉健・倍賞千恵子(下町の太陽)・吉岡秀隆です。
日本映画でひょっとしたら一番好きな映画かも。
親父も好きな映画で、「お前もこれ見てみろ!」と教えてもらった映画です。
うちの親父はなんせ映画好きすぎなので、いろいろ彼からの影響を私は受けてるかな。。
この映画ですが、本当に見てほしい。
じんわりといいから、後味かなりいいから。いい映画ってこういう事を言う。
最近変わったストーリーとか、いろいろ重視の映画が多いけど、現実は小説より奇なりなんです!
そうなんです。 本当にストーリーあるものっていうのは、特別な事が起こるのではなく、実は日常の何気ない時間の推移とか、営みに何気ない事がポンとでてきて、一生を左右しだしたり、本当のことを、大事なことを抗いようもなく知ったりする出来事ではないでしょうか?
この映画で本当に考えさせられた。
農場の親子が、雨の日ひとりの男といきなり出会い、そこから生まれる感情だとか周りの動きや、変わっていく
、人生が始まっていく様を本当にわかりやすく見せてくれます。
個人的には最後の健さんの涙。あんなに伝えられた涙はなかった!
この時きっと50歳ぐらいかな?でも見えない!かなりの男の色気でした。どきっとした。
そして倍賞さん。すばらしい女優だ。
人物を匂いたたせている! すごいです。
最後にハナ肇のええ奴ぶりにだれもが、好感を抱くだろう。 そして畑正憲氏の名演にも頭が上がらない。
いい映画とは。ということを教えられました。
北極のナヌー ~監督・カメラマン / アダム・ラヴェッチ,サラ・ロバートソン~
ついに見ました。ナヌー。 今北極ではどのような事が起こっているかという、現実をそのまま映し出した映画です。
面白いとか、楽しいとか、悲しいとか、そういった感情を与えられていないと映画を見た充実感を得にくい部分は正直あると思うけど、今回はそれをいっさいなしにして挑みました。
そういう映画だから。 野生動物達が昔から何千・何万回とくりかえしている生命の営みを理解しやすく見せてくれます。
シロクマのかわいい赤ちゃんナヌーとセイウチの赤ちゃんシーラの約十年に渡る営みを通して物語は進んでいきます。 (撮影隊がなんせすごい! 走って、泳いで、雪まみれ、
汗まみれで撮影している。。その情熱にもはや拍手です。)
撮影隊のドキュメンタリーも見たい。(両監督はパートナー同士でもある)
赤ちゃん達は厳しい自然、食うか・食われるか、仲間達との共存などを大きくなるごとに経験し学んでいきます。
私がまず感じたのは、人間(私)てどうなん?
見えないから知らんかった。っていうんはもはや、あり? だった。
彼ら野生動物の厳しさってはかりしれないな。と再認識。
人間も生きるのは必死だけど、さらに人間より様々な道具や技術、計算なんかをもちあわせる事の少ない裸の動物ってさらに必死。
ずっと叫ばれてるように北極の氷は確実に固まりにくくなり、解けやすくなっている。
映像ではリアルにそれが映っていました。
そんな環境の変化にとまどっている動物達の顔が本当に印象に残った。
自分は何もしていないのに、いきなり自分の親しんだ自然に急にそっぽをむかれて困惑する表情。
シロクマ・セイウチなどもいくら泳げても、ずっと寒い海にはいれない。
彼らが必死な生き様を本当にリアルに撮影されていて、ちょっと私はぞっとした。
人間だけが生きるのに必死なわけではなく、そのずっと昔から厳しい自然の営みを乗り越え続けて生きてきた動物がいる。 困難な状況にありながらも、昔からながれている本能としての母性で種を残していこうとする母親動物たち。
正直本当に交差しあったり、せめぎあっているんだと思った。
だからまず理解しあって、何かしていきたいと思った映画だった。
シャンドライの恋 ~ベルナルド・ベルトルッチ監督作~
これはもう昔から大好きな映画で、好きな映画は?と聞かれると、間髪いれずに
「シャンドライの恋」と答える程です。(他に好きなのもたくさんありますが。)
基本的に私はあまり現実離れした、きれいごと主義の映画は苦手な方です。
(もちろん夢見る部分はあります。えぇ大いにね(@~@)/ )
ここからかなり主観的に感想を書きます。
シャンドライの恋というだけに、ひとつの恋を軸に物語が流れます。
日常を追うようにそのまま流れていきます。
映画は主人公シャンドライがアフリカからイタリアへと居を移す経緯からはじまります。
シャンドライの夫の逮捕、医学を志し単身イタリアへとやってきた彼女が音楽家のキンスキーと出会い、そして恋が不思議な形として進む。。。 という風に、人生そういう出会いとか流れとかあるんだぁ。と感じる映画です。
キンスキーはシャンドライに恋するのですが、本当に静かな炎というか、重い炎というか何というか。
恋がでてきますが、すごく現実的な問題もからんでいて、人が人を想う映画といった方がよさそうで、ふわふわした肌触りのいい恋愛映画ではないです。
やけにリアルです。 がんばれば、彼女は振り向いてくれるし、ハッピーになれるよ!といったわざとらしい話ではないです。 そこがとても気に入りました。
与えることと見返りは表裏一体なのか!はたして!? 見返りなんていらないよ。なんていうことはあるのか!? お互いそれではやはりどうしても心苦しいのではないか!?
そんなことを言っているこんな身勝手な私が求めすぎなのか!?もっと複雑な事であり、単純な事なのか。。。など。ミステリーです。抜け出せないです。
1998年につくられた映画。私がまだ確か!!10代だったころ。
少し大人になってもう一度見たいのです。