シャンドライの恋 ~ベルナルド・ベルトルッチ監督作~
これはもう昔から大好きな映画で、好きな映画は?と聞かれると、間髪いれずに
「シャンドライの恋」と答える程です。(他に好きなのもたくさんありますが。)
基本的に私はあまり現実離れした、きれいごと主義の映画は苦手な方です。
(もちろん夢見る部分はあります。えぇ大いにね(@~@)/ )
ここからかなり主観的に感想を書きます。
シャンドライの恋というだけに、ひとつの恋を軸に物語が流れます。
日常を追うようにそのまま流れていきます。
映画は主人公シャンドライがアフリカからイタリアへと居を移す経緯からはじまります。
シャンドライの夫の逮捕、医学を志し単身イタリアへとやってきた彼女が音楽家のキンスキーと出会い、そして恋が不思議な形として進む。。。 という風に、人生そういう出会いとか流れとかあるんだぁ。と感じる映画です。
キンスキーはシャンドライに恋するのですが、本当に静かな炎というか、重い炎というか何というか。
恋がでてきますが、すごく現実的な問題もからんでいて、人が人を想う映画といった方がよさそうで、ふわふわした肌触りのいい恋愛映画ではないです。
やけにリアルです。 がんばれば、彼女は振り向いてくれるし、ハッピーになれるよ!といったわざとらしい話ではないです。 そこがとても気に入りました。
与えることと見返りは表裏一体なのか!はたして!? 見返りなんていらないよ。なんていうことはあるのか!? お互いそれではやはりどうしても心苦しいのではないか!?
そんなことを言っているこんな身勝手な私が求めすぎなのか!?もっと複雑な事であり、単純な事なのか。。。など。ミステリーです。抜け出せないです。
1998年につくられた映画。私がまだ確か!!10代だったころ。
少し大人になってもう一度見たいのです。